• 少年事件

少年事件

  • (はじめに)
    少年事件において、弁護士は、その家庭環境等を整備することを始めます。
    少年事件を多く取り扱うと分かりますが、人間生まれつきの不良はいません。
    すべて、その環境が左右しています。
    成人の刑事事件と違い、少年事件では、裁判所の調査官がすべての事件について、その少年の生い立ち等を調べます。 それを読めば一目瞭然ですが、親との接触時間が極めて少なく、親の愛情をうけていない子供がほとんどです。そして、親の離婚が子供に多大な悪影響を与えているケースも非常に多くあります。
    そういった中、弁護士は、少年に悪影響を与えているものを何とか取り除くべく努力をすることから始まります。


  • (質問・記録の閲覧謄写について)
  • . 少年事件の審判記録を見ることができますか?

  • .被害者やご遺族等の申出がある場合に、正当な理由があって、閲覧・謄写(コピー)が相当であると裁判所が認めれば、少年事件の記録を閲覧・コピーすることができます。申出ができるのは、被害者や法定代理人及び遺族で、被害者が心身に重大な故障がある場合には、配偶者や一定範囲の親族も、この申出をすることができます。
    少年審判を行うとの決定の後であれば、家庭裁判所は、被害者等による損害賠償請求権の行使のために必要があるなど申出に正当な理由があり、少年の健全な育成や事件の性質など様々な事情を考慮して、閲覧やコピーを認めるかどうかを決定します。
    なお、その事件が終了した後3年が経過すると、この申出はできなくなるので、ご注意ください。

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